『女たちがるくるアジア』松井やより

女たちがつくるアジア (岩波新書)

女たちがつくるアジア (岩波新書)

日本国内、タイ、フィリピン、中国、ネパール等での女性の惨状が克明に書かれてる。
一見、急激な経済成長を遂げて豊かな国づくりが始まったと思われる東南アジア。
しかしそこでは一方で、故郷を開発により失われたり、悲惨な人権侵害が伴っている。
日本のODAで作られた沿岸漁港。これを開発する際、多くの原住民の村が破壊された。
この漁港からは日本向けのエビやマグロが漁獲されている。


結局途上国の援助を名目に、自国の利権を狙っているのではないか。
モノとカネだけを送り、ヒトの見える援助を行っていないと言われる所以はここにありはしないか。


男と女、南と北が共生する21世紀のアジアをつくっていきたい。