中大生、模擬投票呼びかけ 多摩

 選挙権のない未成年も政治に関心を――。参院選がスタートしたことを受け、中央大学(八王子市)の学生らが14日から、20歳未満の若者が一票を投じる「模擬投票」を多摩市内で始めた。

 同大の学生有志が「投票権を持つ前に政治を考えよう」と実施。この日は、小田急京王多摩センター駅前の歩道デッキ上で、約10人の学生が歩いている中高生らに声をかけ、東京、神奈川の両選挙区選と比例代表選への投票を呼びかけた。

 “未来の有権者”は、実際の候補の略歴や顔写真が載った新聞を見て、「年金のことを考えてくれる人を」「将来の日本が良くなるように」などと話しながら、思い思いの候補や政党を記し、投票箱に一票を投じていた。

 模擬投票した横浜市旭区の高校3年の男子生徒(18)は「年金問題にしっかり対応する候補と政党を選んだ」と語り、企画した同大3年の笠原真由子さん(21)は「政治に参加するためのトレーニングになれば」と狙いを話していた。

 学生らは多摩市内の駅前で、投開票日の29日までの土・日曜日に模擬投票を行い、その後に開票して結果を公表する。

(2007年7月15日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news003.htm